微生物イッチーの雑草ブログ

なんの役にも立たないけど刈っても刈っても生えてくる

春の日

あれから何年経ったのだろうか。 7年か8年前だろうか、 しばらく会うことのなかった友が 突然逝ってしまったのは。 命日が近づくと何故か彼が夢に現れる。 だから俺は彼の命日を忘れることがない。 何年目かは忘れたけど。 今年は妻を彼に紹介しよう 妻をつ…

レンゲ畑

私が子供の頃は、 春になると田んぼは一面れんげ草に覆われていて、その中を駆けて遊んだ記憶がある。 いつからなのか、いまではすっかりレンゲ畑は見なくなってしまった。 レンゲ畑にはミツバチが飛び回っていたし、田植え後の田んぼにはいろんな生き物がい…

サナギのこころ

この時期 ビニールハウスには テントウムシがふえる。 テントウムシの幼虫と、成虫は、 姿がだいぶ違う。 完全変態。 幼虫が、サナギ、そして成虫になること。 その変貌は、 僕の想像力をはるかに超える。 トンボは、サナギにならない。 ヤゴから、すぐにト…

少年の物語

「学校からの帰り道。 いつも通る浜辺、波打ち際の波の中に、 僕は不思議な物体をみつけた。 近寄って見るとそれは、 驚くほど大きなイカだった。 まだ微かに生きている。 僕は急いで駆けて帰り、 母親を引っ張って連れてきた。 母親は、桟橋にいた漁師のお…

君のアントシアニン

幼い頃から紫色が好きだった。 それが何故だか理由はわからない。 ただ、絵の具の青と赤を混ぜては、 そこに生まれる様々な紫色に魅了されていた。 先日の雨で畦道の植物は、やる気に満ち溢れ、 一際強い緑色を放つ。 畑の帰り道。 緑の中に丸く浮かぶ紫色の…

シンパシーあるいはジェラシーという果実

ある飲み会でのことである。 同席した農家さんが、庭でとれた「ビワ」をふるまってくれた。 枇杷はすきだけど、皮を剥くのがめんどくさい。 そのとき思い出した。 テレビで観た、「ニュージーランドの人はキウイを皮ごと食べるのが常識だ」という話を。 なる…

生態系を飾る部屋

ベタという熱帯魚を一匹、小さな水草を一つ、 細かい砂利を敷いた小さな水槽にいれる。 水槽には、やがて、小さな生態系が生まれる。 生態系の完成を証明するのは、完璧なまでに透明な水だ。 そして、目には見えない完璧に透明な水の存在を証明するのは、小…

果汁20%の世界

こんにちは!イッチーです。 この記事で、記念すべき20記事なんで、ブログを分けてみよう!‥ってことで、 「新規就農者イッチーの地域発展計画」では、主に、まあ、農業とか地域のこととか、コミュニティ作りについて書いてくんだけど、こっちは、特にテーマ…